保険

ドル建て学資保険って実際どうなの?円建てとの違いは何か考えてみた

ドル建て学資保険

教育資金について色々悩んでいますが、学資保険に入るかどうかは一旦決着させたいと思っている たかじー(@taka_g_gzm)です。今回書く内容は前回の続編みたいな感じです。

[clink url=”https://spicecurry.okinawa/educational-fund-2″]

学資保険のことでいくつか問い合わせをしてみるとドル建ての話が出てくることがあります。日本ではマイナス金利の影響で貯蓄型の保険は軒並み厳しくなっているので、金利の高い米ドルや豪ドルなどの外貨で保険を運用したほうが利率がよい!みたいな流れになっていると理解しています。

実際にドル建てで保険に入った場合どうなるのか円建てと何が変わるのか勝手にシミュレーションしてみたいと思います。

さっそくシミュレーションしてみましょう。

適当に金額を設定してみてもよかったのですが、今回ソニー生命さんの学資プラン 米ドル建養老保険(無配当)のご契約例1をサンプルにシミュレーションしてみます。

ご契約例1
受取保険金総額:20,000米ドル
保険料払込期間:5年
個別扱月払保険料:259.18米ドル
払込保険料総額:15,550.80米ドル
返戻率:128.6%

保険料払込時、受取時の通貨については以下のように記載されています。

保険料は円に換算してお払い込みいただき、保険金・解約返戻金等は米ドルもしくは円のいずれかを選択できます。

支払いは円ですし、国内の学校に進学が多いと考えた場合には保険金の受け取りも円になるでしょう。そうすると、為替の影響も含め支払いと受け取りを円建てでも考えてみる必要が出てきそうです。

為替は変動し続けるものなのですが、わかりやすいようありえない前提として5年間為替が固定されているとします。1ドル90円、100円、110円の3パターンでそれぞれの円建てで換算した場合は以下のような表になります。

1ドル 月払保険料 保険料総額 満期保険金
¥110 ¥28,510 ¥1,710,588 ¥2,200,000
¥100 ¥25,918 ¥1,555,080 ¥2,000,000
¥90 ¥23,326 ¥1,399,572 ¥1,800,000

日本円で考えると為替の影響で色々なところに影響が出てくることがわかりますね。この数値を見ながら学資保険という子どもの教育資金という目的を合わせた場合に気になってくるのは以下の3点です。

  • 目標金額
  • 月々の日本円による支払い額
  • 損失

それぞれをもう少し詳しく考えてみましょう。

目標金額

はじめに子どもが進学するタイミングでいくら必要などの目標金額を決める必要があるかと思います。例えば今回の例だと大学入学タイミングで200万円(1ドル=100円換算)欲しいと考えて契約していたが、受取時に円高の影響で1ドル90円になっていた場合には受け取れる金額は180万円となり目標金額を割る可能性があります。

学資保険はそのタイミングで必要なお金だと思うので、円安になるタイミングまでドルで保管しておくことは考えにくことから為替の影響を理解しておく必要がありますね。

月々の日本円による支払い額

月々の支払いは固定された米ドルですが、実質は日本円で支払うことになるので為替の影響を受けます。直接の月々の支払額が日本円では固定でないのは注意しておく必要がありそうです。ソニー生命さんの例でみると1ドル90円と110円のときでは5,000円程度の差が生じています。

損失

外貨で一番うれしいのは円高で月々の保険料を積み立て、受取時は円安になっていることでしょう。日本円での支払いは少なく、日本円での受け取りは多くなりますよね。もちろん、その逆の可能性もありますし、正直数年後どうなっているかはプロでも確実にはわかりませんよね。

円高を見越して外貨口座を作って米ドルで受け取るということもできますが、学資保険の目的から考えるとなかなかそうはいかない気がします。

海外留学

今までの話とは違う毛色になりますが、今回の例ではアメリカ留学を考えての学資保険としてだとずいぶん意味合いが変わってきます。目標金額が円ではなく米ドルになるので、日本円で留学費を積み立てるよりも理にかなっていると思います。

学資保険の目的に対するドル建て

単純にドル建ての保険として考えた場合のメリット・デメリットはこんな感じではないでしょうか。

外貨建て保険のメリット
1.外貨ベースでは貯蓄効果が高い
2.日本円の価値が下がったときのリスクヘッジ
3.為替変動による利益がでる可能性

外貨建て保険のデメリット
1.為替変動による損失の可能性
2.為替変動による支払う保険料の変動
3.為替手数料がかかる

ここで学資保険という子どもの教育資金としての貯蓄として考え、しかも国内の学校へ進学ということを前提とした場合には円建ての方がリスクは少ないと思いました。

子どもが進学するタイミングでドル建て保険を円に換算したら目標金額以下だった場合、足りない金額は別のところから捻出する必要があります。学資保険は確実な教育資金が作れるものがいいと現時点では思いました

ちなみに、目的が子どもの教育資金ということでなければ外貨運用全然ありだとも今回思いましたとさ。

それではまた。

ABOUT ME
たかじー
沖縄歴10年以上の移住サラリーマン。子育て奮闘中の"沖縄移住クッキングパパ"。料理担当、ほかの家事はダメダメ。子連れでもいける美味しいグルメの食べ歩き、飲み歩きが好き。沖縄移住や観光、沖縄好きなひとにリアルな情報を発信中!