年金のニュースが盛り上がりましたね。
国会のほうでも答弁であれこれと。
正直、いろんな勘違いやすれ違い、
メディア側の煽りもあるなと思います。
今回の記事では、年金について
これらをまとめながら
自身の年金の知識の整理をしていきます。
誰かの役にたったらうれしいですね。
by たかじー(@taka_g_gzm)
この記事のポイント
- 公的年金制度は破綻しないでしょう。
- 破綻はしないが、年金問題はあります。
- 老後のライフプランについて考えましょう。
- 不安にかられて変な金融商品に投資しないこと。
年金制度について
年金というと老後にもらえるもの。
そんな理解のされかたをしていたりしますが、
実はそれ以外の役割もあるんですね。
聞いたととあると思いますが、
障害年金や遺族年金も年金の一部です。
今回は老齢年金についての記事になります。
年金の仕組み・運用
年金には積立方式と賦課方式があります。
日本では賦課方式が採用されていますが、
これが勘違いされていたりしますね。
たかじー
自分たちが支払った分をもらう積立方式ではないんよね。
賦課方式(ふかほうしき)
自分たちが支払っている保険料は、
現在の年金受給者に給付される。
公的年金制度の費用負担のしくみ
- 現役世代が負担する保険料
- 国庫負担(消費税などの税金)
- 積立金(GPIF)
年金はこれらで支給されることになります。
つまり、この収入源がなくならない限り
年金破綻はしないですよね。
ただし、あとで書きますが、
年金問題はもちろん昔からあります。
公的年金の財源の内訳
最近のデータだとこちらですかね。
厚生年金・国民年金の平成 29 年度収支決算の概要
科目などがわかりずらいので
間違って理解しているかもしれませんが、
平成29年の年金支給は50兆円強で、
それは保険料と国庫負担でまかなわれているようです。
そして、今後の人口減少時には
積立運用された積立金も取り崩されていく予定。
こんなバランスですかね。
現在は社会情勢にあわせて、
給付水準を自動的に調整しています。
マクロ経済スライドというやつですね。
注意点
年金は今の生活を100%保障するものじゃありません。
今は現役世代の給与の6割(所得代替率)ほどが給付されています。
公的年金制度を持続させるために
知らない方もいると思いますが、
こんな調整がされています。
上限を固定した上での保険料の引上げ
源泉徴収票をちゃんと確認しているひとは
わかっているかと思いますが、
社会保険料って年々上がっていますよね。
ただし、負担が増えていくだけにならないように、
保険料の上限は決まっています。
これがそのままいけるかは不明ですが。
基礎年金国庫負担割合の1/2への引上げ
基礎年金の給付費の1/3には、
国庫負担(税金)が使われていましたが、
この割合を、1/2へ引き上げられました。
積立金(GPIF)の運用
今まで年金で使われなかったお金は
積立金として資産運用されています。
2001年からの累計収益は56.7兆円です。
年率2.73%と堅実な運用といったところかな。
この積立金は今後の人口減少とともに、
100年間かけて取り崩していく予定。
たぶん、これが年金は100年大丈夫みたいに
言われていた根拠のようなものだと思います。
年金は破綻しないが「所得代替率」における年金問題